遺言ライフコンサルタント竹本美恵子

ブログ | ハッピーエンドな人生のために、遺言の必要性をお伝えします。


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「ありがとうと言って、最期を迎えたい」という気持ち

こんにちは。青空が気持ちのいい、秋晴れのお天気が続いています。猛暑続きだった夏から早足で秋に移り変わっていますね。

 

この時期になると、私は友人との日々を思い出します。彼女が、人生を終え、旅立っていった季節だからです。今日は私が、彼女からもらった言葉について少し書いてみたいと思います。

友人Sさんとの出会いは、ブログがきっかけです。Sさんは、このブログの最初の読者でした。

 

Sさんは、がんの治療中。
私は母を亡くした遺族。

 

立場の違う二人でしたが、コメントやメールを通じて、気持ちを通わせていきました。私が、母の死について初めて人に話すことができたのも、彼女でした。

不思議なもので、彼女とは「死」や「生きる」ことについて、心を開いてざっくばらんに話しをすることが出来ました。

 

病と向き合って感じたこと。
家族に対する気持ち。
これからの生き方。
笑顔で過ごしたいという想い。
死を迎えるということ。

 

普段はあまり話題に挙がらないような、重い話題も、彼女とは真剣に話せたのです。それは、彼女の飾らない生き方であり、常に前を向いて生きていく姿勢があったからだと思います。

 

彼女と出会って、数年が過ぎ、病が彼女の体力を奪い始めました。いつもと変わらない豪快な笑顔と、明るい声。けれど、心の中では、いつか迎えるであろう「死」を冷静に受け止めていました。

 

そんなある日、彼女が私に言いました。

 

「たけもっちゃん、私ね、『ありがとう』って言って死にたいって思うんだ」

 

「自分の病状は自分が一番わかっている。遠くない将来、自分は死と向き合うことになる。そのときは、みんなに『ありがとう』と言って最期を迎えたい。自分の書いているブログにも、みんなありがとうって最後の記事を書きたいって思っているよ」と。

 

この言葉を聞いたときのことは、今でも鮮明に覚えています。彼女はいつもと変わらず、淡々と話していましたが、私は胸がいっぱいになっていました。それは悲しみではなく、彼女のあったかさを感じたからです。
「『ありがとう』と言って、最期を迎えたい」

 

彼女が遺してくれたこの言葉は、私の生き方、仕事に対する姿勢の軸になっています。

 

 

もっと行きたいところもあっただろう。
もっとやりたいこともあっただろう。
つらい想いもあっただろう。

 

それでも、自分が与えられた命を、目一杯楽しんで笑顔で生ききる。
どんなときも、自分の人生に誇りを持って進んでいく。
自分の周りの大切な人に、感謝の気持ちをもつ。

 

そんな彼女の気持ちが、詰まった言葉だと思うのです。

 

日々、色々なことがあるけれど、自分がどのような姿勢で人生を歩んでいきたいかを見失わずにいよう。今という時を受け止め、感謝の気持ちを持って毎日を丁寧に積み重ねていこう。周りの人への感謝の気持ちを忘れずにいよう。

彼女の豪快な笑い声とともに、彼女の強く優しい気持ちが詰まったこの言葉を、大切にしていきたいと思っています。


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今日は、久しぶりに青空が広がっている東京です。昨日まで降り続いた雨が嘘のようなスッキリとした空。

 

ニュースで流れる大雨の被害に、心が痛くなります。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。
昨日、「遺言」についてお話していたら、こんな質問をいただきました。

 

『遺言の大切さはわかったけれど、実際の遺言ってどんなものなのですか?』

 

「自分の人生のフィナーレを、悔いなく迎えるために、遺言が重要」ということはわかったけれど、実際に遺言を書くとしたら、どんなものになるか、遺言を見たことがないので、具体的に想像することが出来ない・・・とおっしゃったのです。

 

私はこの言葉を聞いてハッとしました。
確かに、日常の中で、実際の遺言を見る機会は皆無といっても過言ではありません。

 

 

・遺言は、手紙のように想いを書き綴るものなのですか?
・遺言と遺書はどう違うのですか?
・今注目されているエンディングノートと遺言って、どんな関係なのですか?
などなど、遺言に関する素朴な疑問がたくさん出てきました。

 

 

セミナーで出会う方も、同じような質問を心に秘めて、セミナーに参加されています。

 

本やテレビで、老いへの備えをしましょうと目にするけれど、実際に自分が遺言を書くということがイメージできないのです。

 

突然の出来事に対して、日頃から備えておくことが大切!!

そう思いながらも、後で・・・もう少ししたら・・・そのタイミングが来たら・・・と思っていまうのが人の性ですね。

 

目の前に迫り来る状況にならなければ、リアルに困った状態が想像できないからこそ、備えの重要性の感覚もフワッとしたものになってしまいます。

 

 

例えば、大きな災害への備え。どのようなものを準備して、何が必要となるのか。頭で考えたとしても、行動につなげることは容易ではありません。

 

そこで、大切になるのが、実際に災害に直面した方の声を聞くということです。

リアルな声、リアルな状況を知ることが、具体的な行動へと私たちを後押ししてくれます。

 

老後や亡くなった後への備えも同じです。

 

自分で決めておくこと、考えておくことが必要と頭ではわかっていても、実際にはどうすればいいのだろう?

遺言書って実際にどのようなものなのだろう?

自分の家族構成で、相続時に問題になることはあるのだろうか?

ということを、自分の問題として具体的にイメージすることが出来なければ、行動に移すハードルはかなり高くなってしまうと感じます。

 

だからこそ、私は、あなたに遺言にまつわる色々なことを知っていただきたいのです。

遺言を書かれた方のリアルな声。心の変化。葛藤。遺される家族を安心させたいという気持ちを。

 

ご相談くださった方々の生きる姿勢、考える姿は、私にたくさんのことを教えてくれます。

 

そのリアルな声を、次の方に繋いでいくことが、私の役割の一つではないか。そんなことを考えた一日でした。


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こんにちは。台風の影響で天候が荒れていますね。皆さんがお住いの地域は大丈夫でしょうか?

 

私は昨日、東武カルチュアスクールで、遺言についてお話をしてきました。

タイトルは「その遺言で大丈夫?必ず知っておきたい遺言の基礎知識」です。今回は50代から80代の方にご参加いただきました。

 

遺言について学ぶためセミナーに足を運んでくださる方は、皆さん遺言や備えについての意識が高い方です。ご自分で本を買って勉強したり、実際に遺言を書かれている方もいらしゃいます。

 

・自分の死後、きちんと意思を遺して、
家族や大切な人が困ることなく相続を進めて欲しい
・なかなか言葉に出来なかった感謝の・気持ちを伝えたい。

 

このような気持ちの強さが「遺言を書く」という行動を進める原動力になっているのですよね。

 

しかし、気持ちが強いがゆえに遺言を「書くこと」に集中してしまい、大切な視点を落としてしまうことがあるのです。

 

その視点とは、
「遺言は、自分の死後に効力を持つ文書である」ということです。
少し想像してみてください。

 

 

ブログをお読みいただいているあなたが、遺言を書きました。

 

その遺言が実際に効力を持つのは何時でしょうか?
遺言が家族に読まれるのは、あなたが亡くなった後のことです。
当たり前のことですが、遺言が力を発揮する時には、あなたはこの世にはいないのです。

 

 

もし遺言を見て、家族が「なぜ、このような内容の遺言を書いたんだろう?」と、悩んだり、もやもやした気持ちを抱えたり、周りから責められたとしても、そのとき、遺言を書いた本人であるあなたは、ひとことも言葉をかけてあげらることができません。

 

遺言はあなたが旅立った後、自分の分身として、遺された家族に言葉を届けてくれる文書なのです。

 

 

遺言は、自分の死後に効力を持つ文書である。
遺言が効力を持つとき、自分はこの世にいない。

 

 

この視点を持っていると、
・自分が亡くなり、遺言が必要になったときに、遺された家族や周りの人がスムーズに手続きを進められる遺言にすること
・なぜ、このような内容の遺言を書いたのかという理由をしっかり伝えること
の重要性がおわかりいただけるのではないでしょうか?

 

 

もちろん、遺言を書こうと思う気持ちはとっても大切なものです。

 

この気持ちがなければ、何も前には進みません。

 

その気持ちの熱さと合わせて、遺言の役割を考え、冷静に内容を検討し、詰めていくことの重要性を、是非知っていただきたいと思っています。

あなたは、誰に、どんなメッセージを遺しますか?


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おはようございます。今日は、遺言に関わるニュースをお伝えします。

 

「遺言控除」の新設に向けて、政府が動き出していることがわかりました。

 

遺言控除とは、相続税等を計算する際に、相続財産の中から一定の額を差し引くこと(控除)ができるというものです。遺言控除が新設された場合、控除できる額が増えることによって、税負担が少なくなります。

 

現在、政府・与党は「有効な遺言による相続であることを条件に」一定額を相続税の基礎控除額に上乗せして控除する「遺言控除」を新設する検討に入っています。

 

遺言の必要性を感じながら、作成にかかる費用や手間を考え取り組んでいないという方も多いなか、税制改正によって、遺言の普及を図ろうとしているのです。

 

遺言控除の新設によって、遺言の普及を促し、遺産相続をめぐるトラブルを抑えて、若い世帯へのスムーズな資産移転を図ることが狙いになっています。

 

遺言控除は、早ければ2017年度税制改正での実施を目指すとされています。

 

注目すべきは、「有効な遺言による相続であることを条件に」という部分です。

もし遺言を書いていても、それが法的に問題があったり、無効であった場合には、遺言控除の適用にはならないので注意が必要です。

 

この税制改正が実施されると、遺言を作成することのメリットが高まると言えます。

 

もちろん、遺言控除の無い現状でも

「遺言者本人の意思が伝えられる」

「家族へメッセージを遺せる」

「遺産に関する争いの元を減らすことができる」などなど、

遺言が私たちにもたらすメリットはたくさんありますが、遺言控除によって「節税できる」という要素が加わることで、より遺言の必要性は高まるはずです。

 

遺言控除の新設の今後の動き、要注目ですね。

 

自分に必要と思ったら、早めに遺言作成をする。

税制改正の動きも気になるところですが、考えている時間、待っている時間に自分が死に直面する可能性もあるということも、あわせてお伝えしたいです。


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今日から7月。2015年が始まり、半年が過ぎました。このような節目の日は、気持ち新たに、行動指針を決めるのにいいタイミングですね。具体的な目標を立てて、少しずつでも具体的に動く。考えるだけか、動き出すかは、後に大きな違いになって自分自身にかえってきます。

 

さて、今日は公正証書遺言について。少し前までは「遺言」というと、ある一部の人が作る特別なものという印象が強かったように感じます。しかし、相続税が改正され身近になり、家族のカタチが様々になった今、遺言は私たちの生活にぐっと近いものになってきました。

 

日本公証人連合会の発表によると「平成26年1月から12月までの1年間に、全国で作成された遺言公正証書は、10万件を超え、10万4,490件に達した」とのことです。少子高齢化の中で相続・遺言に対する関心が高まっており、遺言公正証書の作成件数が年々増加傾向にあります。平成26年は前年比8,470件の増加となりました。

 

1年間に作成された公正証書遺言が10万件を超えたという事実は、自分の死後のことを考える人が着実に増えていることの現れといえます。

 

年に10万件。この数を多いとみるか、少ないとみるか。
皆さんはどのように感じられるでしょうか?

 

私は、まだまだ遺言を必要とする方にその重要性が伝わっていないなという印象を持ちました。

 

高齢化が進み、医療や介護分野では「2015年問題」も取り上げられてきています。自分がどのように歳を重ねるか。もちろん、生活の中での医療や介護、老後の資金の問題は避けることができない事柄ですが、その延長線上には必ず「死」があります。

 

自分の死後、家族や大切に思う人を感情の対立や争いから守る「遺言」は、日々歳を重ねていく私たちにとって、もっと身近なものだと思うのです。

 

遺言は、死後の財産について記す法的な文書なので、書き方や方式に決まりがあります。それゆえ、とっつきづらい、難しそう、作成が大変そうと思われる方も多いのは事実です。

 

その先入観をどのように払拭して、遺言の真の役割を知っていただくこと。これが私の課題であり、目標です。

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