遺言ライフコンサルタント竹本美恵子

14 10月 2015 | ハッピーエンドな人生のために、遺言の必要性をお伝えします。


テーマ:ブログ

「ありがとうと言って、最期を迎えたい」という気持ち

こんにちは。青空が気持ちのいい、秋晴れのお天気が続いています。猛暑続きだった夏から早足で秋に移り変わっていますね。

 

この時期になると、私は友人との日々を思い出します。彼女が、人生を終え、旅立っていった季節だからです。今日は私が、彼女からもらった言葉について少し書いてみたいと思います。

友人Sさんとの出会いは、ブログがきっかけです。Sさんは、このブログの最初の読者でした。

 

Sさんは、がんの治療中。
私は母を亡くした遺族。

 

立場の違う二人でしたが、コメントやメールを通じて、気持ちを通わせていきました。私が、母の死について初めて人に話すことができたのも、彼女でした。

不思議なもので、彼女とは「死」や「生きる」ことについて、心を開いてざっくばらんに話しをすることが出来ました。

 

病と向き合って感じたこと。
家族に対する気持ち。
これからの生き方。
笑顔で過ごしたいという想い。
死を迎えるということ。

 

普段はあまり話題に挙がらないような、重い話題も、彼女とは真剣に話せたのです。それは、彼女の飾らない生き方であり、常に前を向いて生きていく姿勢があったからだと思います。

 

彼女と出会って、数年が過ぎ、病が彼女の体力を奪い始めました。いつもと変わらない豪快な笑顔と、明るい声。けれど、心の中では、いつか迎えるであろう「死」を冷静に受け止めていました。

 

そんなある日、彼女が私に言いました。

 

「たけもっちゃん、私ね、『ありがとう』って言って死にたいって思うんだ」

 

「自分の病状は自分が一番わかっている。遠くない将来、自分は死と向き合うことになる。そのときは、みんなに『ありがとう』と言って最期を迎えたい。自分の書いているブログにも、みんなありがとうって最後の記事を書きたいって思っているよ」と。

 

この言葉を聞いたときのことは、今でも鮮明に覚えています。彼女はいつもと変わらず、淡々と話していましたが、私は胸がいっぱいになっていました。それは悲しみではなく、彼女のあったかさを感じたからです。
「『ありがとう』と言って、最期を迎えたい」

 

彼女が遺してくれたこの言葉は、私の生き方、仕事に対する姿勢の軸になっています。

 

 

もっと行きたいところもあっただろう。
もっとやりたいこともあっただろう。
つらい想いもあっただろう。

 

それでも、自分が与えられた命を、目一杯楽しんで笑顔で生ききる。
どんなときも、自分の人生に誇りを持って進んでいく。
自分の周りの大切な人に、感謝の気持ちをもつ。

 

そんな彼女の気持ちが、詰まった言葉だと思うのです。

 

日々、色々なことがあるけれど、自分がどのような姿勢で人生を歩んでいきたいかを見失わずにいよう。今という時を受け止め、感謝の気持ちを持って毎日を丁寧に積み重ねていこう。周りの人への感謝の気持ちを忘れずにいよう。

彼女の豪快な笑い声とともに、彼女の強く優しい気持ちが詰まったこの言葉を、大切にしていきたいと思っています。

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